【現代数理統計学の基礎】命題1.10 証明例
はじめに
統計検定1級対策として現代数理統計学の基礎を学習中です。
試験対策の範囲では発展的事項の学習は必須ではないので、飛ばして進めています。
ただし、現代数理統計学の基礎 演習問題 1章 問8の証明に、
発展的事項の命題を使用していますが、証明過程が追いきれなかったので、
補足したものをこちらに掲載しておきます。
論理的な飛躍や誤りがあればコメントにてご指摘ください。
命題1.10 (1) 証明例
とある事象列 が 単調増大列のとき、
が成り立つことを示す.
とすると、 は互いに排反.
したがって、
ここで、 は単調増大列()なので、
となることを利用すると、
となり、確率の連続性が示される.
以上.
命題1.10 (2) 証明例
まず、を示す.
(2.1) のとき
なので成立.
(2.2) のとき
なので成立.
(2.3) のとき
が成立と仮定.
よって、 のときも成立.
(2.1)(2.2)(2.3)より、
が数学的帰納法により成立する.
ここで、と置くと、となっており、単調増大列なので、
以上.